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S&Pグローバル・レーティング:市民開発による革新的な自動化の展開
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RPAとAIやデータ分析を組み合わせて、これまで人手ではできなかった業務プロセスの変革や新しいプロセスの導入を行っています。自動化に関して社内で十分な信頼関係が構築できているからこそできることです。Hokito Lew 氏 Automation Manager
1804年に設立されたSchroders社は、運用資産が9,392億米ドル*にのぼる世界最大の独立系投資運用会社の一社です(※2022年6月30日時点)
自動化プログラムを確立していた同社は、"人間の従業員には不可能と思われる成果を生み出すために、プロセスを完全に見直すことはできないか" を掲げ、継続的なイノベーションを模索していました。最終的に、SS&C Blue Prismのインテリジェントオートメーションによって不可能を可能にしました。
投資運用会社であるSchroders社は、自社の目標と顧客の目標を一致させることに力を注いでいます。顧客や投資マネージャーから正確なデータを得ることは、このビジネスにとって非常に重要なことでした。同社はこのデータをSchroders株式レポート用として香港とシンガポールの顧客に伝えています。
また自社のエクイティ・チームに最新の洞察と情報を提供したいと考えていましたが、12もの異なるソースから情報を取得するため、リアルタイムでレポートを作成することは困難でした。
従業員を増やして対応することは現実的でないため、Schroders社は別の方法で実現できないかと考えたのです。
もうひとつの課題は、世界的なパンデミックにより、市場の変動性が非常に大きくなったことです。
ファンドマネージャーは、重要かつタイムリーな投資判断を行うための最新データを必要としていましたが、既存システムには可視化する機能がなかったため、手作業でデータを抽出して、解釈しなければなりませんでした。
Schroders社は、4年以上かけて業務全体の自動化プログラムを300ものデジタルワーカーを稼働し実現してきましたが、さらに先に進めたいと考えていました。
そこで、同社はインテリジェント オートメーションに着目し、人が対応できることよりも、多くの成果を実現することを目指しました。これにより、従業員がローカルファイルからデータや情報を手動で収集する必要性をなくすことができました。
たとえば、低価格証券の情報を取得する場合、AIがPDF文書内の情報を識別、特定し、デジタルワーカーが次の工程に送って処理をしています。
各レポートは平均300ページ以上あり、各ページには40行以上の情報が記載されています。
この作業は工数と時間を要していましたが、AI とデジタルワーカーで、報告書の統合と各ページからのデータの自動抽出を行うことにしました。
デジタルワーカーは、自動化プログラム全体で毎月5,000時間を節約し、従業員が洞察に基づき成果を出すための作業に集中できる時間を確保しました。
現在、株式リスクとパフォーマンス分析の自動レポートだけでも、このインフラは複数のアプリケーションから120のポートフォリオにわたる8つのレポートの統合と生成をサポートしています。
さらに、自動化チームは5日以内にファンド マネージャーにデータを送付する機能や、デジタルワーカーが社内システムからレポートの抽出とデータ編集を行い、Tableauで公開する仕組みも提供しています。
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