Prosegur社は、世界26か国において黄色い現金輸送車としてとてもよく知られています。同社は何十万人もの顧客の有形無形の資産を保護しています。Prosegur社は、業務の効率化を図るため、3年前からデジタルトランスフォーメーションの取り組みを開始しました。
業務効率を高め、顧客体験や従業員の効率を向上させるための主要なテクノロジーとして、Blue Prismが選ばれました。

Prosegur社がインテリジェントオートメーションの取り組みを開始した時は、対処すべき多くの課題がありました。まず、オペレーションコストが高く、人為的なミスで手直しが発生することが多い、手作業による反復作業を減らすことを目指しました。さらに、世界5大陸に亘って事業を展開するセキュリティ企業として、さまざまなポリシーや法律、規制へのコンプライアンスを確保するために、強力な監査機能を備えたソリューションが必要でした。

そして、世界中の複数拠点で使用でき、投資に対して迅速にリターンを得ることができるスケーラブルなソリューションが不可欠でした。

人を中心にすることにこだわったスタート

Prosegur社の自動化は、Blue PrismのRobotic Operating Modelを参考にして、確固たるCOE（Center of Excellence）を確立することから始まりました。フェルナンド・シスネロス氏が率いる自動化チームは、拡張性があり、完全な信頼性と保守性を備えたソリューションを確保するために、Blue Prismをデジタルトランスフォーメーション構想の基盤とすることを決定しました。技術面で、同社COE組織が重視した機能的特徴としては、管理の一元化、ハイパーアセスメントツール、プロセスマイニング手法などがありました。

Prosegur社のCOEは、Blue Prismを中心にした革新的なトレーニングプログラムを立ち上げ、顧客体験や従業員の効率に焦点を当てました。シスネロス氏を中心に、業務経験が浅く、専門分野が異なる25名のチームを編成し、技術とスキルの両面から自動化のトレーニングを開始しました。

現在、6カ国で合計120名の社員がProsegur社の自動化業務にフルタイムで従事しており、シスネロス氏は、人々のキャリアの成長を支援することに情熱を注いでいます。なお、デジタル化を推進するチームに籍を置く大半の従業員は知的障がいを持っていますが、自動化を成功するための適切な技術を有しています。社内の他の従業員が成功するために、COEは5000人以上の従業員にトレーニングを実施しており、Blue Prismの市民開発者認証を取得する機会を設けています。

もたらされた成果

Prosegur社は、自動化を開始してからの3年間でBlue Prismのデジタルワーカーから非常に大きな価値を得ています。ブラジルで現金配送のプロセスを管理するデジタルワーカーは、80万ユーロを節約し、会社が罰則を受けるのを避け、利益に貢献しています。また、別のデジタルワーカーは、セキュリティ認証の確認を担当し、年間10万ユーロ相当のコスト削減と紙書類の排除を実現し、「グリーン」なプロセスに認定されました。人事部では、デジタルワーカーが休職者の検索、審査、入社手続きを支援し、プロセス完了にかかっていた時間を95％短縮しました。

同社の取り組みを単に革新的という言葉で表すことは控えめかもしれず、その創造性はビジネス全体にわたり恩恵をもたらしています。導入以来すでに、総額1200万ユーロ相当のコストを節約し、60万時間をビジネスに還元しています。また、18か月以内の投資に対しては100%を超える投資対効果を達成しています。この取り組みはBlue Prism社にも認められ、2021年にはグローバル・カスタマー・エクセレンス賞のイノベーション・エクセレンスとEMEAバリュー・ドライバー賞を受賞しています。

Prosegur社が行った革新的なインテリジェントオートメーションの取り組みに関する詳細をPDFとして提供しています。
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