事例
Proximus、デジタルワーカーを採用して従業員の生産性を向上
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インテリジェントオートメーションによる画期的な成功例のひとつが、契約書の受け渡しのプロセスです。私たちは、長きにわたり困難となっていた課題に対処できることを提示し、実際に解決しました。ファビアン・シュトルツ氏 ロボティクスコンピテンスセンター責任者
ドイツに拠点を置き、ミュンヘン再保険グループのひとつであるERGO社は、ドイツ国内の1,800万人の顧客に保険商品を提供しています。ドイツの保険業界は厳しい規制の下で運営されています。例えば、顧客が新しい代理店を選んだ場合、その代理店は既存の保険会社に対して、顧客の有効な契約を4週間以内に前の代理店からすべて譲渡するように要求することができます。人が作業する場合には、複雑で時間がかかる作業になります。そこで、ERGO社はその作業をデジタルワーカーに任せることにしました。
ERGO社は、顧客に幅広い保険商品を提供しています。ただし、多くの顧客は独立した代理店を介して保険に加入しています。
ドイツでは、顧客が新しい代理店に切り替えると、その代理店は、前の代理店に対して4週間以内にすべての有効な契約を譲渡するように依頼できます。これらの手続きはERGO社にとって収益にはならないものの、法的に義務付けられており、月に約4,000件にのぼる依頼に対応しなければなりませんでした。
大量の依頼処理により、多くのバックログが発生し、なかには6か月間を必要としたものもあり、ERGO社では、これらの依頼を適切に管理するためのより効率的な方法を必要としていました。1件の依頼を満たすために必要なすべての情報を取り寄せて、まとめ直し、転送するにあたっては、職員が約30分の時間がかかって処理していました。
複雑な契約では、転送が完了するまでに最大100もの個別手続きが必要になる場合もあります。
処理を加速し、従業員の負担を軽減するために、ERGO社はBlue Prismのデジタルワーカーを導入しました。
現在、デジタルワーカーは、契約の移転プロセスを工程に従ってすばやく処理し、移転の料金も計算して、顧客に連絡します。
完全に自動処理が稼働し始めると、デジタルワーカーはわずか3か月の間に既存のバックログをすべて解消しました。
これにより、チーム全体は大量の依頼処理から解放され、販売代理店向けの新しいコミッションやインセンティブプログラムの構築など、より付加価値の高い業務に集中できるようになりました。
デジタルワーカーは、ERGO社の法規制準拠を確実に実行しながら、契約移転コストを削減しており、このプロセスだけで月に約2,000時間相当の労働時間を節約しています。
インテリジェントオートメーションがもたらす成果を実感したERGO社は、現在、現金出納および与信管理から人事、保険業務まで25部門にわたり導入され、70以上のデジタルワーカーが事業全体に展開されています。
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